日常の暮らしにウォシュレットはかかせない設備のひとつだ。
どこにいっても、ウォシュレットがないと、そこで用をたすことにすら躊躇してしまう。
今となっては、たいていの場所で備え付けられていて、それほど困ることもないのだから、もはや日本標準の公衆衛生設備なのだろう。
みんなウォシュレットっていうけれど、温水洗浄便座という製品なのだ。
ウォシュレットはTOTOの商品名で様々なメーカーから、シャワートイレとかビューティトワレなどと素晴らしい名前が付けられているのに、量販店でウォシュレットどこですか?と聞くとたいていトイレコーナーに案内され、それぞれのメーカーの特徴についての説明を懇切丁寧に聞かされるのである。
万が一ビューティートワレどこですか?と尋ねてしまうと、ほぼ間違いなくパナソニックの売り場担当者申し送られることだろう。
ともすると、ウォシュレットですね!と言葉を正されてしまうかもしれない。
たとえ本来のものではなく同類の違うものでも、みんなが知るちょうどのタイミングで通用してしまったことが普通になってしまう。
まかり通ることは、ある意味正義なのである。
近所のドラッグストアに買い物に行くときのこと。
柔軟剤とシャンプーと安い方のファブリーズ買ってきて。と言われた。
ファブリーズに安いとか高いやつとかあるのか?
もしくは、内容量から単価を割り出して、よりお得なパッケージの方を選べということなのか?
重箱の隅をつつくようなことを考えつつも、そこは暗黙知である。
言葉を額面通りにいかにして解釈してやろうかと、考えつつも「花王リセッシュ」を迷いなくかごに投入した。
ムラサキカウ
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